1998年11月 アシカの集団子育て

 アシカの仲間は、海を主な生活の場としている哺乳類ですが、出産、子育ては陸上でおこないます.繁殖期になると雌は、陸上の外敵に襲われにくい、条件の良い海岸(繁殖場)に集中して上陸します。繁殖場は、いつも決まっているようです。繁殖場では集団を形成し、そしてほぼ同時期に出産します。この時何十頭、何百頭という大集団になることもあります。母親は子供の叫き声やにおいをきちんと記憶しているので、群れが混乱することはありません。
 最初のうちは母親がつきっきりで子供の面倒をみますが、ある程度成長すると母親は海に餌を食べに入っていきます。その間、子供たちはお互いに密集して、ポッドと呼ばれる集団をつくり一緒に遊んだり、眠ったりして時をすごし、母親が帰ってくるのを待ちます。アシカの仲間は小さな時から常に群れを組み、外敵から身を守る知恵を持っているのです。
 マリンワールドのアシカ達も、昼間は自由に時間を過ごしていますが、夜になると、みんなで寄り添って眠ります。

(高司 哲也)

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