1998年09月 日本で見られる鰭脚類 |
アシカやアザラシの仲間は鰭脚頬(ききゃくるい)と呼ばれ、冷たい海に多くすんでいます。じつは日本は世界でも、最も多くの種類の鰭脚類が見られる国の一つです。
アシカ科では、トドが千島列島やサハリンの繁殖地から北海道沿岸に、キタオットセイは遠くベーリング海の繁殖地から三陸沖や銚子沖にまで回遊してきます。また、かつてはニホンアシカも各地で繁殖していたと言われています。
アザラシ科ではゴマフアザラシ、ワモンアザラシ、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシが姿を見せ、ゼニガタアザラシは北海道東部の太平洋岸に定住しています。
特にアザラシ類が多く見られる理由は流氷にあります。流氷は北太平洋の東部ではアラスカ半島までしかないのに対して、日本側では北海道にまで達します。アザラシ類は流氷帯で繁殖をするため、この流氷とともにやってくるのです。また、まれな事ですが、大分県津久見湾にアゴヒゲアザラシが、宮崎県串間市と遠く南国の鹿児島県与論島の漁港にゴマフアザラシが訪れたこともあります。もし、九州で鰭脚類を見かけたら、ぜひマリンワールドにご連絡ください。
(宮地 勝美)
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