1993年01月 カリフォルニアアシカの「ハ−レム」づくり

 「ハーレム」という言葉には何やら怪しい響きがありますが、今回は、カリフォルニアアシカが子孫を残すために作る、縄張り(ハーレム)の話です。
 毎年5〜6月はアシカの出産シーズンです。多くの種類のメスは、出産の2〜3日後にすでに次の発情期を迎えます。カリフォルニアアシカの場合はそれよりもやや長く、約3週間を要します。
 この頃になるとオスは、陸地や海中の地形を利用して縄張りの境界線を作り、その中に20〜30頭のメスを集め、ハーレムを形成します。縄張り内に海を持つことは、オスにとって、交尾や体を冷やすための大切な条件です。
 オスはメスが逃亡しないか、他のオスが侵入してこないか等、縄張りを守るためにエサも食べずに終始パトロールを行います。縄張りが奪われることもしばしば発生するからです。
 やがて夏の終わり頃に交尾が行われると、ハーレムは解かれ、アシカたちは再び個別の生活へ移ります。そして翌年の春に、新しい生命の誕生を迎えるわけです。
 当館で飼育しているカリフォルニアアシカは、まだまだ子供ですが、数年後には子供たちを育ててくれることを待ち望んでいます。

 

 

このマリントピックスはバックナンバーです。現在展示されていない生き物もいます。
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